新型プリウス
▼新型プリウスの納車日が近づいてきた。
学生時代、初代イスト(シルバー)に乗り出してから早11年。青春の苦楽を共にしてきた愛しい相棒との別れに感慨を覚える。人からは地味に見られたであろうが、自分にとっては、最後まで一番愛着を抱ける、イカした姿形の相棒であった。
私は部屋で過ごすことが多い人間で、車の走行距離というのは結構に短い。まだまだイストでも十分事足りる。じゃあなぜプリウスに替えるのか、一言で言えば「自分を替えたいから」だろうか。
これまた地味な選択に見られそうだが、移動のための道具としての、総合的かつ先進的な機能が何より。一見奇抜なデザインからも機能美と独創性を感じる。
その上で、私がこのプリウスに一番思い入れがあるのは、色だ。
赤。
それもなかなかに鮮烈な、混じり気のない赤。
まあ赤い車なぞ、ちょっとそこらを探せば見つかるものなのだが、ついこの前の自分では想像もしなかった色。何より、普段寡黙で地味な私を知る周囲の人からは驚かれることと思う。
自分に合うモノを選ぶより、モノを替えることで自分を替える。
そんなつもりで赤プリウスの購入に踏み切った。
▼赤と言えば、情熱。
最近の自分が、ありがたくも平穏な日常の中で、なんとか取り戻したいと焦がれる精神である…。