かずのひとりごと

日本について、世の中について、私の生き方について、考えたことを書きます。

「万年筆」…とっつきにくさ満載、便利さ万歳。そのメリットとは

▼万年筆のおかげで、日々の筆記作業がすこぶる調子がいい。

▼私は仕事柄、筆記が結構多い。使い始めるきっかけは上司の勧めからだった。ただ、格調の高さから目立ちそうだし、慣れるまで時間がかかりそうだし、手入れが面倒そうだし…とにかくとっつきにくいイメージがあった。敢えて高いお金を払ってまで慣れ親しんだボールペンから離れようとは、しばらくのあいだ思えなかった。

▼そんなある日、ふと自宅の机の引き出しの中に、ずっと昔に親戚からプレゼントされた万年筆が眠っているのを思い出した。セットになっていたボールペンだけ愛用して、万年筆は大事にケースにしまっておいたのだった。これがなかったら、私は今でもボールペンのままだったと思う。

 試しに紙の上でペン先を走らせてみると、思いの外、味わいのある字が現れた。線が生き生きとしていて、形もバランスも新鮮で、自分にもこんな字が書けるのかと嬉しくなった。筆記スピードもほとんど落ちない、どんなにたくさん書いても手に負担がこないから、字も崩れない。意外といいかもしれないぞ。

▼ということでそれ以来、ずっと万年筆を愛用している。入門用に、各メーカー、安価なモデルも多数揃えている。最初は周囲から物珍しく見られないかとも思ったが、シンプルなデザインならそんなに気にならない。万年筆でしっかり読みやすい字を書けるのなら、そっちの方が周囲に喜ばれる。手入れと言っても、インクの入れ替えくらいしかしていない。手に負担を感じないから、思考が邪魔されずに、より忠実に紙の上に表出されていく。日頃筆記の多さにストレスを感じることがある方は、もしよろしければお試しを。

▼余談だが、はてなブログのロゴマークも、万年筆のペン先になっている。「書きたい人」のブログというコンセプトが洒脱に表現されていて気に入っている。

▼それとボールペンについては、本当にあれこれ試したが「ジェットストリーム」一択である。愛用者が多いのも頷ける。

●以上はあくまで、書字をこよなく愛する私の体験談です。向き不向きもあるかと思いますので、購入する時は文房具店で試し書きをしてみてください。今日もお読みいただき、ありがとうございました。