かずのひとりごと

日本について、世の中について、私の生き方について、考えたことを書きます。

『池上彰のニュースそうだったのか!!』のゲスト陣を見て思うこと。

▼「1年間、お仕事お疲れ様でした」…麗しきパートナーの女性から、ではなく、自分から自分へのご褒美ということで寿司屋に行った。相も変わらず、カウンターで一人黙々と食べる私。まあ、格別の寿司をゆっくり味わいながら食べるのもまた良いのであるが…。特段親方と話をしたい訳でもないので、背中側を向いてテレビをぼんやりと眺めていた。

▼私は自宅にテレビを置いておらずほとんど見ないのだが『池上彰のニュースそうだったのか!!』は随分と前から放送が続いているのは知っている。ソフトな語り口での「わかりやすい」解説が好評を博しているとのことで、年齢も性別も様々なゲストたちが興味津々に聞き入っているお馴染みの光景が映っていた。

 池上彰氏の論説の是非については人それぞれの考えがあっていいと思うので、私の意見を述べることは差し控える。気になったのはゲスト陣の「お利口さんぶり」である。

 番組であり、台本があるのだから、「先生」である池上彰氏の解説ですっきり疑問が解消されて一件落着という構成になるのはわかる。ただどうも、真偽の検証が棚上げにされて、まず「わかりやすい」ことの心地よさから支持されているような空気がないだろうか。ゲスト陣が従順すぎると思う。物事にはいろんな見方があるのだから、質問だけでなく異論反論が出て議論が深まる方が建設的なのではないか。

▼優しくわかりやすく教えてくれる人、大多数から注目されている人が正しいとは限らない。むしろそういう人だけを過信してしまうのはとても危険なことだ。物事はそうそうわかりやすく説明できるほど単純ではないのだ。最終的には、いろいろな意見を参考にしながら、一人一人がしっかり自分の頭で考えることが絶対に必要だ。

 ●このツイート引用の趣旨は、池上彰氏の論説を否定することではなく、「わかりやすい」ことの過信に気をつけましょうということです。

 ニュースに興味のない人たちが入り口に向かうきっかけとしては、良い番組かもしれませんね。

 今日もお読みいただき、ありがとうございました。