かずのひとりごと

日本について、世の中について、私の生き方について、考えたことを書きます。

この度の熊本県での大地震に思うこと。

●この度の熊本県における大地震被災された方々にお見舞いを申し上げます。

▼つくづく、自然は無情で残酷であると感じる。日本が東日本大震災から復興に向かって進んでいた矢先、大地震とは縁のなかった熊本の地で、何の前触れもなく、容赦もなく突発した。震源が浅いため、局地的ではあるものの、巨大なエネルギーが益城町を直撃した。

▼実は私も、東日本大震災被災した一人だ。当時はマンション8階の一室で一人暮らしをしていた。たまたまテレビをつけていたところ、緊急地震速報が鳴り響いた。心の準備をしていて、揺れが始まったと思った次の瞬間、恐ろしい轟音とともに建物がひしゃげるかのように揺れ、一瞬で体勢を崩された。倒壊の危険を感じ、反射的に裸足のままで部屋を飛び出した。絶対に生き延びてやると思いながら、必死で狭い階段を落ちていった。無様な四つ足姿勢で、何度も転倒し壁に叩きつけられながらとにかく下を目指して落ちていった。気づいたらマンションの外に出ていたが、揺れはいっこうにおさまらず、建物も電柱も、ガシャガシャと音をたてながら、模型であるかのように激しく揺れ動いている…。あの九死に一生を得たような恐怖は忘れない。

▼この先、いやたった今にでも、どこで何が起こっても不思議ではない。自然の力の前では、これだけ科学技術が進歩して豊かな生活を営んでいても、あまりにもあっけなく崩壊させられてしまう。人間の命の脆さを改めて思い知ると同時に、だからこそ今この時を大事に生きなければならないと戒められる。日本人の一人として、熊本の救援、復興が進められることを祈り、微力ながら、自分なりにできることを考えて行動したい。