かずのひとりごと

日本について、世の中について、私の生き方について、考えたことを書きます。

ベッキーの復帰は是か非か。嘘と本当、偽物と本物について。

●巷を大いに騒がせた、ベッキー川谷絵音の不倫問題。「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の放送でベッキーが謝罪と復帰の意思を表明し、その是非について賛否両論が巻き起こっています。

 放送前は、芸能界はおおかた擁護の姿勢を示していたものの、世間からは厳しい声が多く聞かれていました。しかし放送後からは、視聴者からも復帰を容認する声が出てきているようです。

 まあ、復帰の是非については正解はない、ということになるでしょう。「不倫」は倫理的に許されることではありませんし、会見でついた「嘘」は社会に対する裏切り行為です。また、謝罪会見直前に文春によって「友達で押し通す予定!笑」というLINEでの会話が暴露され、少なくともあの時点では全く反省していないことが明らかになりました(プライバシーが守られるべき通信手段であるLINEでの会話が暴露されてしまったことは気の毒ではありますが)。

 しかしながら、極論を言えば、不貞行為にまで及んでいたとしても、舛添都知事とは違って刑事罰の対象になるような犯罪性の疑いはないわけです。だから復帰については、社会的に禁止されるものではないが、議論を要するものであるということになるでしょう。こういうグレーゾーンの問題は社会において常日頃たくさんあって、そのつど総合的な判断で、まさに私たち一人一人、世の中の声によって対応が決められていくことになるのでしょう。

●私としては、復帰の容認はやむなし、ただし応援する気にはなれない、というところです。ただそれは、今回の件を抜きにしたって、もともと応援していないというところが大きいかもしれませんが…。好感度ランキングで1位をとったりしていましたが、私は彼女の姿からはどこか「計算」や「あざとさ」を感じていました。

川谷絵音については言うに及ばず、でしょうか。未だに応援をしている人たちの気が知れません…。似た者同士、惹かれ合うということだったのか…。ちなみに、「いい音楽をやっているんだから、プライベートは関係ない」という声が聞かれるので「両成敗」をはじめ数曲をyoutubeで聞いてみました。ちょっとした音楽マニアである私の感想を言うと「何を伝えたいのかわからない…」。こういう、巧妙にバランスよく、いろんな音楽要素を混ぜ込んだ「スマートでおしゃれかっこいい似非ロック」は、私がどうしても好きになれない領域です(笑)。やはり音楽は、アーティストの人間性が間違いなく如実に現れる。この音楽は「まがい物」だ! 私は「まがい物こそロック」という錯覚に陥っている人たちに、異を唱え続ける頑固者でありたいと思っています(笑)。

カンニング竹山は今回の放送翌日、以下のツイートでベッキーを擁護している模様です。

  「完璧な人間なんていない」まあ、確かにその通りではあります。しかし多くの視聴者は、当然完璧な人間だけを求めているのではありません。不完全なところも含めて、ありのままの姿で楽しませてくれる、噓偽りのない人を求めているのではないでしょうか。果たして、これまでの経緯と今回の金スマの放送で、ベッキーは世間の信用を取り戻すことができたと言えるでしょうか? 私はこれからも「本物」を求め続けていきたいと思います。