かずのひとりごと

日本について、世の中について、私の生き方について、考えたことを書きます。

咳喘息?何ヶ月も続く謎の咳、私の治療法

▼もうほとんど治ったのだが、最近まで数ヶ月、謎の咳に悩まされていた。

 私はどういう訳か10年くらい前から、1〜2年に1回くらいの間隔で、1〜2ヶ月続く謎の咳を繰り返している。その咳には共通した特徴があって、自分一人でいる時はぴたりとおさまっているのだが、決まって誰かとの会話で発声する時になって、咽喉のあたりが妙にムズムズして、空咳が出てくる。病院を受診して検査をしたこともあったが、まったく異常なし。処方された咳止めの薬も効いたようで効かなかった。漢方の麦門冬湯、あれは結構効いた。しかし効果が切れるとまた症状が現れるのだった。

▼喘息のように、呼吸が乱れて喘鳴がするということはまったくない。ネットで調べてみたところ、咳喘息なるものに該当するようだ。原因は本当に様々。花粉やダニかなんかのアレルギーを疑ったが、どうも季節に関わらず発症する。ハウスダストを疑ってカーペットを片付けても駄目だった。そうなると、最後に考えられるのはやはり「心因性」。どこか自分の中で無意識に、人との会話を拒絶しているようなところがなかったか。

▼よくよく注意して振り返ってみると、咳き込むことが許されない重要な場面や、会話が長くなり集中して我を忘れている時は、ほとんど咳が出ないのだった。

 私は過去に、人との会話中にどうも自分の眼鏡がちょっとずれている気がしたり、髪型が崩れている気がしたり、雑念が入り込んで集中を欠くことがあった。思うにそれというのは、人との会話にストレスを感じているが故の無意識な「逃げ」だったのではないか。そして咳もそれと同じだったのではないかと思うのだ。

▼ということで、私の場合の咳の治療法は、人との会話から逃げないこと。どんなに咳をして相手から怪訝な顔をされたとしても、ひたすら会話にぶつかっていく。そういう覚悟で臨むことを続けていると、だんだんに治まってくるのだ。

 ただし無理は禁物、家ではストレスや疲労を癒したり、気分転換を心がけるのが大前提である。

▼病気については病院を受診することが当然大事だが、最終的には自分自身の治ろうとする意志が何より必要不可欠だと思う。原因不明あるいは難治の病気には深刻な不安、苦痛、失望感がつきまとうが、暗中模索、試行錯誤、悪戦苦闘を繰り返すうちに、いずれどこかに解決の糸口を見出すことができる。治らなくても、持病として上手に付き合う術、心得が少しずつ身に付いてくるものだと思う。これは、他にもちょっとした持病を持つ私の経験談である。

●今日もお読みいただき、ありがとうございました。