かずのひとりごと

日本について、世の中について、私の生き方について、考えたことを書きます。

矢口真里のCM中止騒動に、ネット言論の勢力拡大の時流を感じる。(※追記あり)

日清食品が、矢口真里出演のカップヌードルのCMについて、大多数の苦情が殺到したため中止を発表した。制作者は強い反発をくらうのは当然計算していたはず。ただ一方で芸能界では矢口復帰の動きが進行しており、乗り切れると踏んで炎上商法を画策したのは明らかである。だが、視聴者は許さなかった。想定を遥かに超える抗議に、敢え無く打ち切りまで追い込まれることとなった。

 

 (※4/17 追記)潔癖を求めすぎではないかと疑問を呈する声もある。私は、矢口の復帰そのものについては容認する意見があることは否定しない。しかしCMは過去の不倫という過ちを逆手にとって、ビートたけしの「バカやろう」のセリフで賞賛してしまっている内容。駄目なものは駄目であって、一線を越えてしまったことがもてはやされてはならないと思う。

 

▼最近、インターネット言論の影響力が増大してきているのをひしひしと感じる。極楽とんぼの山本や、次長課長の河本の件も然り。社会規範に違反し、日本中に払拭し難い不快感をもたらした人物を、芸能界では少しずつ着々と復帰に導こうとする動きがあった。それに対して、ネット言論は毅然として「No」の声をあげ続けていた。

 最近では乙武洋匡氏があろうことか誕生日会を開催し、早速多くの著名人から慰め、励ましの言葉が送られたようだ。今日は、きゃりーぱみゅぱみゅが公開した豪華ミュージシャンたちの集合写真に、川谷絵音が加わっていたというニュースに批判の声があがっている。

▼私は上に挙げたいずれのケースにおいても、現時点で復帰に賛同する気にはなれない。

 かつては、芸能人とマスコミの協力なタッグにより世論を誘導することもできたかもしれない。その強大な力に一般人はとても太刀打ちできなかった。でもここにきて、ネット言論が無視できない力をもつようになってきているように感じる。

 例えば代表的なネット言論空間である、2ちゃんねる。思わず眉をひそめたくなるような下品、低俗、辛辣な書き込みのオンパレードもあるが、よくよく見ると、はっとさせられるような、見事に急所をつく意見も多い。「自分には関係ない」「興味がない」というような傍観者よりも、ある意味立派な正義という側面もあるのではないか。そんな可能性を秘めた新興勢力が世論を動かすようになってきている時流を感じている。

▼最近の芸能人スキャンダルで、私の中で例外的に許せているのは浜田雅功氏。ネットにおいても許容する意見が多かった。第一報を聞いたときはダウンタウンの今後を危ぶんだが、妻が発表したコメントと二人のツーショット写真を見て、これ以上断罪される必要はないと感じた。浜田は偽りなく反省してやり直せるだろうと思ったし、妻は浜田を許し、仲睦まじく再スタートを切ろうとしているのが伝わってきた。世間は、よく見ているのだと思う。

▼当然、ネット言論がいつも正しいとは限らない。しかしこれまでの芸能界、マスコミの行き過ぎた支配と傲慢に対して、世論が糾弾の声を上げ始めているということだと思う。芸能界も、そして言うまでもなく政界も、行く末は我々国民一人一人が握っている。

●今日もお読みいただき、ありがとうございました。